カクテルパーティー効果

あなたは病院の待合室や駅の雑踏の中で自分の名前が呼ばれると、自分だけちゃんとわかるという経験をしたことはありませんか?

「よく聞こえたね、私には全然わからなかったけど・・・?」と、隣にいる友人には不思議に感じたりします。心理学ではこのような現象を「カクテルパーティー効果」と言っています。専門用語にしては、ちょっとおしゃれな感じですよね。

カクテルパーティーでは、多くの人が同時にお話をしていますが、人間の耳はコンピューター付きで、自分が聞きたい話、または自分が関心を持っている言葉を選択的に選び出して、そこだけを聞き分けることができます。すばらしいですね。

特に、自分の名前はかなり小さな声でもしっかり聞こえるから本当に不思議です。

この「カクテルパーティー効果」の事実から、その人の「名前」は特別な意味をもっているということがわかります。これを応用すると、コミュニケーションを円滑にするポイントが浮かび上がります。そのコツとは・・・

「相手の名前を入れて会話をすると、コミュニケーションが円滑になる」

ということです。相手の名前を会話に組み込むようにして話すと、相手はあなたの話に注意を向けるようになりますし、名前を呼ばれることで親しみを持ちやすくなります。「ありがとう」を「○○さんありがとう」、「すみません、これ見てくれます?」を「すみません○○さん。これ見てくれます?」というように。

今日から実践してみてください。きっと相手の反応が変わりますよ。


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